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名人戦でなぜ森内俊之は羽生善治より強いのか?

森内俊之名人(42)vs 羽生善治三冠(42)の
第71期名人戦七番勝負第2局が昨日4月23日から始まり、
今日24日午前9時に対局を再開しました。

森内名人

4月9・10日に行われた名人戦第1局は
森内名人の勝利でした。

第1局に関する記事にも書いたのですが、
森内名人の名人戦における強さは、”神”の領域です。


史上最強の棋士である羽生善治三冠や、前人未到の
竜王9連覇中で初代永世竜王の渡辺明竜王、
5棋戦連続挑戦者などの離れ業を成し遂げる
佐藤康光永世棋聖、藤井システムの創始者で
竜王3連覇を成し遂げた藤井猛元竜王、
竜王戦1組優勝通算4度に2年連続竜王戦挑戦者の
丸山忠久元名人、郷田真隆前棋王、谷川浩司17世名人、
元タイトルホルダーの久保利明九段、深浦康市九段、
屋敷伸之九段、三浦弘行八段、広瀬章人七段・・・

・・・などなど現在の将棋界には強者がたくさんいます。

そんな中で2002年~2012年までの過去11回の
名人戦のうち、森内名人が7回名人位を獲得しているのです!!!


森内名人がそもそも強いというのが大前提の話ですが、
将棋ファンとしては、「名人戦での森内名人の
神がかった強さは、一体どこからくるのか?」を
解明したくなるのではないでしょうか??


森内名人の名人戦のデータを調べてみると、

・今回の名人戦は11回目の名人戦登場

・過去10回の名人戦登場のうち7回勝利している

・2002年~2012年に行われた11回の名人戦のうち
 9回に登場している(7回勝利)

・登場した10回の名人戦で計58局指しており、
 31勝27敗
 
・2002年~2012年の間の9回の登場で計53局
 指しており、30勝23敗

・羽生善治三冠と過去7回名人戦で対戦し、
 森内名人の4勝3敗
 (直近の5回においては森内名人の4勝1敗)

・羽生三冠との7回の名人戦のうちの
 直近の5回において、羽生三冠と32局指して
 森内名人の18勝14敗

この↑ように、名人戦においては史上最強の
棋士である羽生善治三冠を凌駕しています。

この記事( ⇒ http://bit.ly/YMoslH )では
森内名人が名人戦で力を発揮するのは、

・名人戦が持ち時間の一番長い棋戦であること

・4月~6月は森内名人の調子がいい季節

この↑2つが理由ではないかと書きましたが、
書き終わった後、「浅はかすぎるだろ!」と
自分にツッコミを入れたくなりました。


こんな単純なことではないと思えてきたので、
いろいろ考えているともう一つ浮かびました。

森内名人2


《名人戦に対する思い入れが誰よりも強い》


森内名人にとっての名人戦というのは、
渡辺竜王にとっての竜王戦や羽生三冠に
とっての王座戦のように、特別な思い入れのある
棋戦であると思われます。

将棋界の七不思議にの1つに
「デビュー直後から一般棋戦では何度も優勝している森内俊之が、
 タイトルを獲得できないでいること」がありました。

森内名人は、20代でタイトルを獲得できないまま30代になりましたが、
2002年に念願の初タイトルである”名人”を獲得しました。

その時のインタビューで
「あきらめないで続けていてよかった」という
心に染みるコメントを残しました。

森内名人にとって名人戦というのは、
他の棋戦とは違った特別な棋戦であり、
その特別な思い入れが、”集中力”に
変わっているのではないでしょうか??


将棋もスポーツなどと同様に”人間”対”人間”の
勝負であり、技術レベルが拮抗している場合、
最後は”気持ち”と”気持ち”の勝負なのです。


森内名人は、その気持ちの面において
名人戦では誰よりも強いということでしょう。


PS
第2局は森内名人の勝ちでした‥‥。


第69期名人戦第7局2日目、羽生名人投了


第69期名人戦、森内俊之新名人の記者会見

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